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こ、こんなモノがあるなんて。。。
1.研究会の目的と内容: ケースメソッド(手法)×ゼネラルマネジメント(内容)×ソーシャルベンチャー(対象)
慶應ビジネススクール(KBS)のケースメソッドによる実務家教育のノウハウと、MBAというゼネラルマネジメント教育の知見を、ソーシャルベンチャー向けに改編して提供します。特に組織の要となるCOO(最高執行責任者、いわゆる「ナンバー2」や「番頭さん」)やミドルマネージャーを対象に、経営を総合的視点で捉える訓練と、目標や悩みを共有できる仲間とのディスカッションによる気づきをもたらすことを目指します。KBSのMBAは大企業社員むけゼネラルマネジメント教育なのですが、ここで培われる「経営に対する総合的視点」って、まさにソーシャルベンチャーのCOOやミドルマネージャーに必要なスキルだと思っています(ただし小規模組織向けに若干のカスタマイズは必要)。私自身、ノンプロフィット組織や営利企業での経験の後にビジネススクールに入ったことで、物事の見方が大きく変わったので、そういう機会が少しでも多くの人に提供できればいいな、と思って企画しました。
なお、ノンプロフィット&プロフィットに共通する普遍的なマネジメント課題を中心に扱いますが、要所でノンプロフィット特有の現象にも触れたいと思います。基本的には、通常企業のトップ(CEO)が担う方針や戦略の考案ではなく、決定された方針や戦略の実施というCOOやミドルマネージャーの担う部分にウェイトを置きます。さらにその中でも、対組織外のスキル(例えば営業・IR・広報など)よりも、対組織内スキル(例えば組織マネジメント・モチベーション管理など)をメインにやりたいと思っています。一言でいうと、「トップが考えた戦略を実行するための組織マネジメント」です。地味で地道だけど、組織の継続性にはとても大切な部分。
経営を総合的に考えるためのトレーニングが目的なので、あまり具体的なテクニックやノウハウは教えませんが、そのあたりはぜひ参加者の皆さんの中で共有できればと思っています。なお細かい内容は、実際に参加して下さった方の顔ぶれと、そのニーズを見ながら修正していきます。
今日は慶応大学で行われたRoomtoReadのジョンウッドさんの講演に参加してきました。
(この前著書をこちらで紹介した方です。)
少しログめいたものも取ったのでそれを公開します。
※もし何か間違っていたら教えてくださいませ。(参加された方)
ただ、いつもに比べてログを取ることに集中できなかったんですよね。
というのは、RtRがカンボジアで活動しているため、
どうしてもジョンさんがお話しする言葉の一つ一つが
自分にとってどういう意味があるのかをかみしめながら聞いていたためです。
ということで、つたないものですが公開。
※は僕の考えです。あと、12のステップのメモがちょっと自信ないです。。
■主催者挨拶
- 100人のセミナーが半日で一杯になった!
- ETIC.山内さんの話
今回アメリカのSVを45団体くらい回ったとき、自然に感じたのが「社会起業家」という言葉ではなく、
コミュニティ/NPOが必要だと思って自然とやっているな、という印象。日本では定義論などに終始するところがおおい。
■ジョン・ウッドさんのお話
本日お話ししていただくのは、マイクロソフトを離れてから、
社会起業家としてやっていくために学んだ12のこと。
きっかけ
- ネパールの話
学校の図書館に本がないという問題意識 - 人生を変える一言
「perhaps sir, one day you come back with books」 - 子どもたちに本を渡したときの反応
→この状況を何百回と繰り返したい
■変革のための12のステップ
□1.look for the best long-term investments
→ 教育
・ロジカルにも必要だということを、堅苦しくなくわかりやすくイメージさせるためのグラフ
・教育水準と寿命
・女性の識字率と人口増加率
出生死亡率にも関係している
※これだけで教育を良くすればそのスパイラルを打ち切れるということをロジカルに導き出せるわけではないですよね。
経済水準が高いから教育が良いという逆の因果関係もあるわけだし。
ただ、会場を深く納得させる説得力があったと思います。
□2.bold goals attract bold people
※ビジョナリーカンパニーのBHAGに近いところもある。チャレンジングな目標がチャレンジングな人々を引きつける。
RtRでは2020年に1000万人の子どもたちに教育を与えると言うことを、設立1日目から言い続けた
→ それは無理だと、何人か辞めた
辞めてもらって良い。チャレンジングな人しか必要ない。
□3.hire strong and entreprenuerial local teams
現地の有能な人を雇う
現地の展開は現地の人に任せる(非ジョージ・ブッシュ型マネジメント)
→どうやって雇っているのかという質問があとで出た
□4.engage tthe community
parents help us to achieve great things!
現地のコミュニティを巻き込む
we ask the parent to contribute
自分の子どもに教育を受けさせたいという現地の人の強い意志がある。
それを巻き込むことが大切。JICAが現地で、それこそ日本の建設会社のブルドーザーで学校を作ることよりも
もっと効果的であると思う。
□5.invest heavily in human capital
現地の人の研修などにお金をかける
ライブラリアンを育てる、ライブラリアンを育てるライブラリアンを育てる
□6.Monitor Quality
他の人を研修できるか、子どもが来ているか、開いているかなど
いくつかの質問があり、チェックしている
※たぶん現地の自主性に任せるからこそ、目標の管理が重要(そして可能)。また、寄付に特化したモデルなのでアカウンタビリティのためにも、すごく重要。今日のプレゼンにも数字があふれている。
□7.connect donors directly to results!
寄付したお金がどこに具体的に投資されたのかを知りたいと思っている人は多い
・寄付金で建てた学校を小林さんに送って、その教育の結果を
小林さんは毎年学校を建てている
→この報告がRtRの差別化要因
・他の人に学校をプレゼントできる
□8.have a sense of urgency
スピード感をもって事業をやること
GSD「get shit done」議論
※とにかく活動すること、動くことに意味があるという意味?
inaction is boring, action is exciting
行動することが一番大切。
ブラピやアンジェリーナジョリーくらいsexyになれるよ!とのこと。
□9.have an intense focus on results
MS:what gets measured, gets done
測定可能なものは必ず実現する(MSでゲイツやバルマーがよく言うこと)
測定し、その結果に集中することが大事と言うこと。
実際のRtRの成長も目を見張るものがある。
・girls on scholarship
2340→4000→7000
・学校
2007年155、2008年250
Webとメールの署名で常に開示
→ 署名おもしろい!
他のNGOも四半期ごとに結果を発表し結果をするべき!
□10.spend money wisely keep over head expenses low
とにかくコストをかけず、賢く活動すること
・車は運ぶのに750万
だからcreative cost control policy
・no ランドローバー
・少女の一年の奨学金が25000円
→ 300人の奨学金がランドローバー
75000冊の本
run like a business 87%プログラムに費やしている、
8%ファンドレイジングコスト、
5%の管理コスト!!!
RtRの東京チャプターがANAのホテルをタダで取る
□11.Dream big dreams, go big or go home!
Nobody ever erected a statue in honor of a critic
□12.your solution has to scale
think big!
NPOやNGOも
2007年に1600の図書室を作った 6時間に一つ図書室ができた
・昼食と夕食を食べている間に新しい図書室ができる
・東京からニューデリーの間に
・二次会から朝の間に
民間企業以上にスピードを持って活動しようと考えている
スターバックスの新規店舗の増加率、RtRの図書館と比較してかっている!
□13.recruit world-class people in all areas of the organization
who has money? 富裕層が持っている→どのように取るか→要求すること→否定されたらまた頼む→否定されたらまた頼む
富裕層は大きな都市に住んでいる→RtRが支部を展開
資金調達ネットワークは2000人の方々がいる
先週の土曜日6500万円を一晩で集めた、初年度5000万円を東京が集めた
昨年世界全体で無償で7億円を集めた。
how many children have benefied
→170万人
・my challenge to you!
行動を起こさずにしゃべるな
※shut the fuck up! do something goodっていうことか?
ちょっと私見ですがプレゼンのうまい方だと思ったので
■プレゼンでおもしろかったところ
- 教育が現地にとって論理的にも必要だということを、堅苦しくなくわかりやすくイメージさせるためのグラフ
教育水準と寿命
女性の識字率と人口増加率 - やっくのばっくにばっぐでぶっくすといって笑いを取る
やっくの人形を客席に投げる - 現地の問題を伝えるときに、大きな子ども系の写真とその上に数値(世界で学校に行けてない子どもや、非識字の人の人数など)
- WBのデータで教育水準→経済の相関関係
- ロジカルにも必要だということを、堅苦しくなくわかりやすくイメージさせるためのグラフ
- 教育水準と寿命
- 女性の識字率と人口増加率
- 出生死亡率にも関係している
- 東京の小林さんが建てた学校(200万円)
- RtRの参加者をその場で集めてしまう、2回、3回頼む
- 全員が行動を起こすべきだと強く呼びかける
- 質問されたら必ず「very good question!」と言う(これはかなり重要)
■質問
- 2020年以降のJWのビジョン
キャリア開発など行うのか?
2020(tweney tweney)
休憩をちょっととって寝る
(実現した後)こういう質問が出るのは良い兆候 - 来日の目的
- 1億円の資金調達、RtRのブランド認知(BookOffの910店舗(古本代+10%))、
- RtRのボランティアを集めるという目的
- UNなどとの連携はあるか?
意志決定の早い、小さなNPOと連携していく - ビジネス経験が活きたこと、活きなかったことは何か?
→ビジネスの世界では情熱がかけている
うまくいっていること
成長率、一般受け、メディア受けなどなど
あなたが連携したいとおっしゃっていた意志決定の早い、小さなNPOと連携していく事例として
- 今モデル開発、パイロットプロジェクトを行っているカンボジアの農村の収益がでる
農民のためのハンディクラフトファクトリー建設を行っている。
来年度以降、ファクトリーをスケールアウトしていこうと考えている。
RtRが展開している農村地域でのファクトリー展開の資金調達、地域紹介や、
その際にライブラリーを入れていただくことについて連携することがありえるか?
→「GSD!」
意志決定はJW自身がすることはできない。カンボジアの代表がいる(権限委譲!)。
連絡を取ることはできる。実際にカンボジアの多くのNGOと連携して、ライブラリーを作っている。
ファクトリーと学校の相性は良いので、是非何か一緒にやれればと思う。
※あと中退について触れられたが、恥ずかしいので割愛
メディアを活用して富裕層を啓蒙して行く
asia has new billionares in the world!
すべての富裕層に対してプレッシャーをかけていかなければいけない。
■気づいたこと
・「どのように社会起業家になったか?」というお題。
→ジョンウッドさん自身の社会起業家であるという自覚、自信を感じた
■RtR東京
- チャリティーショッピング
- アカデミーヒルズでRtRのパーティー
※「今日集めたお金はすべて現地に使います!」 - アビーム conference roomを借りたり、マーケティングスキルを借りたり
- ショップチャンネルとのチャリティー商品
- 事務処理機能
- 日本とアメリカのチャリティーの土壌の違い
RtRのアメリカの事例
- read a thon:読書マラソン
子どもが一冊本を読んだら100円くれという仕組みを作っていく子どもがファンドレイジングする!1週間限定など。 - 誕生会 プレゼントの代わりに寄付
- give it up day 好きなものを我慢する日
- food for literacy レストランの売り上げの一部を寄付
■その他お得情報
charity navigatorというアメリカのサイトで、資金調達効率などを調べることができる
アキュメンファンドのCEOであるジャクリーンさんの講演会に参加した。
アキュメンファンドは主に社会起業家に融資を行う非営利のファンドであるが、詳しくは
- 公式サイト(http://www.acumenfund.org/)
- Wikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/Acumen_Fund
- Wikipedia(Jacqueline Novogratz):http://en.wikipedia.org/wiki/Jacqueline_Novogratz
僕の人生にとっても大きな意味を持つであろう、刺激的な、そしてあっという間の2時間だった。
断片的にではあるが、印象に残った言葉(やや意訳)を書き留めておこうと思う。
いつかまたこのメモを見て、自分が勇気をもらうために。
「才能・気概のあるものが少ないと嘆いている場合ではない。ある歌にもあるようにずっと探していた人は自分だった、ということだ。変えられるのは自分だけ。あなたから世界を変えていけば良い。」
「お金だけではなく、KnowledgeとTalentの貸し出しも行う」
「私が火傷をしても進み続けるのは、私のなす事が私を勇気づけてくれるから。正しいことをやっているという確信、変わりつつある世界、顧客の笑顔。進み続ける以外の選択肢は無い。」
「伝統的なチャリティーだけでは問題は解決できない。そしてただ市場(=資本主義)に任せておいても不十分である」
「『貧しい人の一人一人が尊厳をもつまでは、富めるものが尊厳を持つことは無い』by マーチンルーサーキング」
「『人に尊厳を持ってもらうチャンスを提供する』ことでより自分の尊厳を高めることができる。尊厳は富よりも大事である。」
「まず一歩を踏み出しなさい。そして世界が次の一歩をどう踏み出すかをあなたに教えてくれる、それを聞き取るのです。」
「この種の事業を行ってリスクをとらないという訳にはいかない。」
「正しいことを『楽しむ』と決めた。」
「アキュメンファンドに関わる人すべてが家族だと思っている。」
「(カウンターパートなどの見極め方、スタッフの見極め方について質問されて)まず可能な限り人は信じると決めている。しかし、考えて確かめて、信頼を裏切ったのであればすぐにアクションを取るようにしている。」
「社会起業家、そしてそれを支援するファンドにとってもっとも重要なのは、『集中すること』である。顧客も事業も。」
※ちなみに、アキュメンファンドは、土地の取得に賄賂を払わなかったせいで二年間も待たされたようだ。
あれだけ的確に、前向きに、すべての質問に答える方に初めてお会いした。
きわめてロジカルでもあったし、それ以上に、幾度となく彼女を襲った深い悲しみや挫折、困難、喜びという彼女の実体験から来る人間観がにじみ出てきていて、優しくその場を包んでいた。
「世界を変えていく」という覚悟を持つ人、そして歩んできた道からにじみでる「徳」を見ることができたことは自分にとって大きな意味があるだろうと思う。
いつか僕自身が、彼女と同じ地平にたって、人に勇気と尊厳を与えられる人間になりたい、と誓った。
最後にこんな場を設定してくれたETIC.とJapan Societyの方に改めて御礼を言いたい。ありがとうございました。